鼻水タイフーン

お題「人生で一番古い記憶」

私が人生で一番古い記憶は幼稚園の入園式の時、あまりにも不安でしょうがなかったので、正門の前で泣き喚いたのをよく覚えています。かぶっていた帽子を放り投げ、父親に抱き着きました。

すると、父は私を振り払おうと右に左に動き、私を振り払おうとしました。そして、ついに回転しだしたのです。両足が離れ、飛んでいかないように、私は思いっきり、父親のどてっ腹に顔をうずめました。この瞬間とても安心したのか父のスーツで思いっきり鼻水をかんだのを覚えています。

せっかく父が用意してきたスーツは鼻水まみれになり、私の帽子は泥まみれ。抱き着くのをやめた途端、私の鼻から垂れた鼻水はグルグルまわっていました。両親はこれを鼻水事件って言ってます。